戦争や政治への不安、気候危機など、私たちの暮らしは大きく変化しています。正解のない時代を生きるうえで指針となるのが「エシカル」というものさしです。これを身につけることで、日々の行動が明確になります。本講座は、末吉里花の視点も交え、エシカルの基礎から最新事例、今日からの実践までを学べる内容です。

酷暑の夏、続く集中豪雨、雪のないスキー場と大豪雪地帯…。地域差はあれど、誰もが体感する気候変動は確実に進行しています。これからどのように変化し、私たちの暮らしに何をもたらすのでしょうか。本講座では、ゴールドマン環境賞受賞者の平田仁子さんから、世界の動向や今後の行方、私たちにできる対策を学びます。

私たちの食や飲み物の選択は、見えない誰かの努力で成り立ち、その選択が人や地域に良くも悪くも影響します。消費の過程が見えにくくなる今、地元の味や好物が失われる危機も。講座では山本謙治さんと共に、日々の意識と行動で守る食の未来を学びます。

天然資源が乏しい日本にとって、脱炭素社会の実現に向け再生可能エネルギーは欠かせません。しかし課題も多く、普及は容易ではありません。本講座では、最新技術の研究と実装を進める東光弘さんを迎え、日本のエネルギー問題の現状と課題、革新的な再生可能エネルギー技術、そして自然と共生する未来社会を学びます。さらに世界各国の動向にも触れ、日本が進むべき道を考えます。

地球上には人間の約10倍の畜産動物が存在し、その多くは「集約的畜産」により苦しめられています。この構造は動物だけでなく、人間社会や地球の持続可能性までも脅かしています。私たちは無意識のうちにこの問題を支援しているかもしれません。本講座では、動物福祉の第一線で活動する岡田千尋さんから、日本と世界の動向を踏まえ、今私たちにできる行動を学びます。

戦争や外交に限らず、私たちの日常にも深く関わる人権問題。しかし日本では学校やメディアで学ぶ機会が少なく、「人権後進国」とも言われています。本講座では、「人権を守る」仕事を高校時代からの夢として実現した土井香苗さんより、日本と世界の人権の現状、すべての人の権利を守る意義、そしてそれが私たちの生き方にどう繋がるのかを学びます。

気候変動の影響で、「サッカー選手になる」という夢さえ危うくなる時代。スポーツだけでなく、地球で生きることそのものが脅かされています。本講座では、Jリーグで気候変動対策を牽引する辻井隆行さんより、その具体的な取り組みと、社会課題を解決へ導く「仲間づくりの仕組み」について学びます。理想を信じ、共に行動する力を育む講座です。

日本に古くからある「利他」の精神は、現代社会で自己責任や生産性が重視される中で、私たちの暮らしから遠ざかってしまいました。今こそ他者との関係を見つめ直し、つながりを取り戻すことが、社会の課題を解く鍵になるのではないでしょうか。本講座では、「利他プロジェクト」を通じてその理念を再提案する中島岳志さんより、利他の本質と現代社会における実践の在り方を学びます。

国籍・ジェンダー・政治思想など異なる背景を持つ私たちは、違いを受け入れ共生する社会を目指すべきです。しかし現代では、違いを理由に分断や排除が生まれています。本講座では、アメリカ在住の佐久間祐美子さんから、アメリカ社会の現状と日本への視点を学び、分断が進む中で私たちがより良い社会のために取るべき姿勢を共に考えます。

自分や社会に向けてエシカルを伝えることの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。最終回となる本講座では、学んできたことを実践に移すだけでなく、周囲へ効果的に広めるためのメッセージのつくり方を学びます。「伝わる伝え方のプロ」砥川直大さんと共に、社会を動かすクリエイティブ発想法やエシカルを拡めるポイントを考えます。